新マイクロプレートを用いた自動輸血検査装置PK-7000の使用経験について

自動輸血検査装置は海外2社から発売され, 国内の数センターにおいてすでにルーチンワークとして導入されている. 今回我が国で初めて開発されたオリンパス自動輸血検査装置PK-7000について検討する機会を得たので報告する. 同装置は従来のマイクロプレートを底面形状が異なる新しいマイクロプレートを用いた五項目〔ABO式血液型検査, Rh式血液型検査, HBs抗原検査(R-PHA法), 梅毒抗体検査(TPHA法), 抗体スクリーニング検査〕12CHで1時間で240検体の処理が可能である. 方法 同一供血者の検体を同一の日に当センターのルーチン検査とPK-7000によって検査し, 比較検討した. PK-...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 野尻徳行, 金子秀, 清水弘, 田原智子, 木村泰, 和田照子, 八木澤茂樹
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:自動輸血検査装置は海外2社から発売され, 国内の数センターにおいてすでにルーチンワークとして導入されている. 今回我が国で初めて開発されたオリンパス自動輸血検査装置PK-7000について検討する機会を得たので報告する. 同装置は従来のマイクロプレートを底面形状が異なる新しいマイクロプレートを用いた五項目〔ABO式血液型検査, Rh式血液型検査, HBs抗原検査(R-PHA法), 梅毒抗体検査(TPHA法), 抗体スクリーニング検査〕12CHで1時間で240検体の処理が可能である. 方法 同一供血者の検体を同一の日に当センターのルーチン検査とPK-7000によって検査し, 比較検討した. PK-7000による検体は抗凝固剤ACD及びCPDを添加したものを用い, ルーチン検査は抗凝固剤無添加である. PK-7000のサンプル及び試薬の分析で, 1, 2CHはRh式血液型検査でブロメリン法を用い, 抗D最終希釈倍数は50倍, 被検血球濃度は1.7%である. 3, 4CHはABO式表検査で抗血清の希釈倍数は16倍で被検血球濃度1.7%とした. 5, 6CHはABO式裏検査で血球濃度1.7%で被検血漿は3倍希釈を用いた. 7, 8CHは抗体スクリーニング検査で7CHはブロメリン2段法(ブロメリン濃度0.01%, 37度5分処理), 8CHは食塩水法でともに1.7%血球浮遊液を用い, 被検血漿は3倍希釈である9, 10CHはHBs抗原検査でR-PHA法を用い, 被検査血漿は6倍希釈, 感作血球濃度1.2%とした. 11, 12CHは梅毒抗体検査でTPHA法を用い, 被検血漿は6倍希釈, 血球濃度は1.2%, 11CHは感作血球, 12CHは未感作血球である. 評価は当センターのルーチン検査によって得られた結果(日赤ルーチン)とPK-7000によって出来上がったパターンを光学的に測定しコンピューターで自動判定(光電)して結果と肉眼判定(肉眼)の3方法で比較した.
ISSN:0546-1448