新マイクロプレートを用いた自動輸血検査装置の開発

臨床検査における自動分析装置の普及はめざましいものがある. 分析検査数が多い項目はほとんどが自動化されている. しかし検査数の多い輸血用血液の検査は自動化が遅れているのが現状である. 今回, 新しく開発したマイクロプレートを用い, ABO式血液型, Rh式血液型, HBs抗原, 梅毒抗体, 不規則性抗体スクリーニングの5項目を同時に検査することができる自動輸血検査装置PK7000を開発した. この装置で形成した反応パターンの自動判定の性能検討を行なったので報告する. 装置の原理 本装置の動作原理図を図1に示す. 分析ステップに従い以下に説明する. 抗凝固剤(ACDまたはCPD)添加血液を遠心分...

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Hauptverfasser: 土方和男, 沢村一郎, 野尻徳行
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:臨床検査における自動分析装置の普及はめざましいものがある. 分析検査数が多い項目はほとんどが自動化されている. しかし検査数の多い輸血用血液の検査は自動化が遅れているのが現状である. 今回, 新しく開発したマイクロプレートを用い, ABO式血液型, Rh式血液型, HBs抗原, 梅毒抗体, 不規則性抗体スクリーニングの5項目を同時に検査することができる自動輸血検査装置PK7000を開発した. この装置で形成した反応パターンの自動判定の性能検討を行なったので報告する. 装置の原理 本装置の動作原理図を図1に示す. 分析ステップに従い以下に説明する. 抗凝固剤(ACDまたはCPD)添加血液を遠心分離し, 血球と血漿に分け, 装置にセットする. 分離されたサンプルはサンプル分注器で血球と血漿の境界面を検知し, 別々に吸引して希釈サンプルカップに分注する. 同時に希釈液分注器を分注し, 4種の希釈サンプルを作成する. 希釈サンプルは分注器によりマイクロプレートの各ウェルに25μlづつ分注される.
ISSN:0546-1448