同種抗体産生患者に対するHLA抗原適合血小板, 顆粒球輸血効果と頻回供血者への影響について
目的:頻回の輸血により血小板, リンパ球に対する強い同様抗体を産生し, 血小板, 顆粒球輸血が無効となった急性白血病患者に対して, HLA抗原の一致した実兄より, 3週間にわたり5回の血小板, 顆粒球輸血を作った症例の輸血効果と供血者への影響について検討した. 症例:患者は38歳, 男性で咳嗽, 膿尿, 発熱を主訴として入院した. 入院時検査では, 末梢血RBC181×10^4 /cmm, Hb5.7g/dl, Ht17.0%, WBC255.5×10^3 /cmm, Myeloblast94%, Per陽性, Pl3.0×10^4 /cmm, 骨髄ではNCC75.8×10^4 /cmm, M...
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Zusammenfassung: | 目的:頻回の輸血により血小板, リンパ球に対する強い同様抗体を産生し, 血小板, 顆粒球輸血が無効となった急性白血病患者に対して, HLA抗原の一致した実兄より, 3週間にわたり5回の血小板, 顆粒球輸血を作った症例の輸血効果と供血者への影響について検討した. 症例:患者は38歳, 男性で咳嗽, 膿尿, 発熱を主訴として入院した. 入院時検査では, 末梢血RBC181×10^4 /cmm, Hb5.7g/dl, Ht17.0%, WBC255.5×10^3 /cmm, Myeloblast94%, Per陽性, Pl3.0×10^4 /cmm, 骨髄ではNCC75.8×10^4 /cmm, Myeloblast88.8%, Per陽性であった. 胸部X-Pで右下肺野に肺炎様陰影を認めた. 尿検査では異常を認めなかった. 急性骨髄性白血病の診断でBHAC-AMP療法を行い, 完全寛解に入った. この時の血小板, 顆粒球輸血は最初はよく反応した. 7ヵ月後に再発し, 治療により再び完全寛解に入った. この時の血小板, 顆粒球輸血では, 毎回全身の尋麻疹, 悪寒, 戦慄発熱が出現し, 輸血効果も全くみられなかった. |
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ISSN: | 0546-1448 |