Le^a , A, B血漿による血小板の抗原の転換

目的:血小板上に見出されたLe^a , A, B抗原の性質, 就中由来を知ること. 方法:1. 赤血球についてSneathら1)が行なった方法に倣い, 供血者が他人同士の血漿と血小板とをin vitroに接触させ, 血漿中の血液型抗原の血小板上への吸着を行なわせた. (1)Le^a -O型でLe(a-)のヒトからACD-A液を抗凝固剤として採血し, 分離後生理食塩水で2回洗浄された新鮮血小板を, O型でLe(a+)のヒトからEDTA-2Kを抗凝固剤として採血, 肉眼的溶血と顕微鏡下に自己の血中有形成分を認めない様に分離された新鮮血漿中に, (1~2)×10^8 個/mlの濃度に浮遊させ, 細菌...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1982, Vol.28 (3), p.276-278
Hauptverfasser: 安藤文英, 大河内一雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:血小板上に見出されたLe^a , A, B抗原の性質, 就中由来を知ること. 方法:1. 赤血球についてSneathら1)が行なった方法に倣い, 供血者が他人同士の血漿と血小板とをin vitroに接触させ, 血漿中の血液型抗原の血小板上への吸着を行なわせた. (1)Le^a -O型でLe(a-)のヒトからACD-A液を抗凝固剤として採血し, 分離後生理食塩水で2回洗浄された新鮮血小板を, O型でLe(a+)のヒトからEDTA-2Kを抗凝固剤として採血, 肉眼的溶血と顕微鏡下に自己の血中有形成分を認めない様に分離された新鮮血漿中に, (1~2)×10^8 個/mlの濃度に浮遊させ, 細菌汚染を防ぐためにGentamicin(50r/ml)を添加の上, 37℃に24時間孵置した. 分離した血小板を生理食塩水で2回洗浄後, 0.1%NaN_3 入り生理食塩水中に浮遊保存した. この様に処理された血小板と, 血小板上のLe^a 抗原を血小板補体結合反応(mPCF, Colombaniの微量法2))で検出しうる抗Le^a (Y. N. 血清, mPCF抗体価32倍)との間でmPCFを行なった. (2)A, B-O型のヒトのACD血小板を, A型又はB型(分泌者・非分泌者)のヒトのEDTA血漿中に浮遊し, (1)と同じ手順の処理を行なったあと, 抗A(G. T. 血清. 分泌者・非分泌者に拘わらず血小板上のA抗原をmPCFで検出しうる. mPCF抗体価128倍)または抗B(K. T. 血清. 同様に血小板上のB抗原をmPCFで検出しうる. mPCF抗体価64倍)との間でmPCFを行なった.
ISSN:0546-1448