重症肝機能障害を有する手術例に於ける成分輸血の臨床効果について

(目的)外科手術における術前術後管理の進歩は基礎疾患をもった,いわゆるHigh Risk Patlentsの手術を可能にしている肝障害特に肝硬変症をもった症例に対して新鮮凍結血漿,生血漿,血小板などの成分輸血による管理は術後合併症を抑えるのに役立っている.今回我々は当院に於ける一般外科手術症例中,肝機能異常を呈し肝硬変,慢性肝炎等の診断のついた症例に対する術中術後管理について成分輸血を中心に検討を加えた. (対象)1978年1月から1980年12月までの3年間の当院に於ける外科手術症例は外来の小手術を除いて3,515例である.うち肝硬変症の診断のついた症例は49例(1.4%)であり,慢性肝炎合...

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Hauptverfasser: 金子公一, 八代享, 日月裕司, 坂本昌義, 久保琢自, 大谷五良, 西井保江, 鈴木征子
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:(目的)外科手術における術前術後管理の進歩は基礎疾患をもった,いわゆるHigh Risk Patlentsの手術を可能にしている肝障害特に肝硬変症をもった症例に対して新鮮凍結血漿,生血漿,血小板などの成分輸血による管理は術後合併症を抑えるのに役立っている.今回我々は当院に於ける一般外科手術症例中,肝機能異常を呈し肝硬変,慢性肝炎等の診断のついた症例に対する術中術後管理について成分輸血を中心に検討を加えた. (対象)1978年1月から1980年12月までの3年間の当院に於ける外科手術症例は外来の小手術を除いて3,515例である.うち肝硬変症の診断のついた症例は49例(1.4%)であり,慢性肝炎合併症は7例(0.2%)である.
ISSN:0546-1448