von Willebrand病2症例に対するcryoprecipitate剤及び第VIII因子濃縮製剤の併用療法について
von Willebrand病(以下vWD)患者の抜歯例及び左膝関節鏡施行例に対しCryoprecipitate剤(以下Cryo剤)と第VIII因子濃縮剤(以下Conc剤)の併用による止血管理を行った. 症例1.22歳男性. 術前cryo剤17u/kg, con剤17u/kg, 抜歯後は24時間毎にcryo剤8u/kg ccne剤8u/kgを3日間輸注しBT5分以内, VIII:C15%以上, VIIIR:WF5~50%に維持した. 症例2.15歳男性. 術前検査にて抑制物質(1.9u/ml)が存在したため, conc剤49u/kg, cryo剤20u/kgを輸注後, 関節洗浄と関節鏡を施行....
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1981, Vol.27 (1), p.310-310 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | von Willebrand病(以下vWD)患者の抜歯例及び左膝関節鏡施行例に対しCryoprecipitate剤(以下Cryo剤)と第VIII因子濃縮剤(以下Conc剤)の併用による止血管理を行った. 症例1.22歳男性. 術前cryo剤17u/kg, con剤17u/kg, 抜歯後は24時間毎にcryo剤8u/kg ccne剤8u/kgを3日間輸注しBT5分以内, VIII:C15%以上, VIIIR:WF5~50%に維持した. 症例2.15歳男性. 術前検査にて抑制物質(1.9u/ml)が存在したため, conc剤49u/kg, cryo剤20u/kgを輸注後, 関節洗浄と関節鏡を施行. 以後conc剤10u/kg, cryo剤10u/kg12時間毎に輸注し, BT5分以内, VIII:C40%以上, VIIIR:WF5~25%に維持した. 2例共異常出血なかった. vWDの止血管理にはConC剤は無効であり従来よりcryo剤を使用している. しかしVIII:C~10%のvWDにはcryoのみでは十分な, VIII:Cの上昇を望めず, 血友病型の深部出血等ではConc剤との併用法が有効と考えられた. |
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ISSN: | 0546-1448 |