母親の血液を輸血された幼児にみられた輸血副作用

発端:患児は1歳2ヵ月の男児でHistiocytosis Xの為に汎血球減少症をきたし, 九大病院小児科にて母親の新鮮血(ACD血)を輸血された. 40ml入った時, チアノーゼ, 戦慄, 発熱, 皮膚大理石紋様等の末梢循環不全症状が見られた為, 直ちに輸血を中止され, ハイドロコーチゾンや酸素の投与で改善をみた. 又, 患児は約1年前に, 母親以外の3人の供血者から計6回の輸血を受けているが, 輸血反応はみとめられなかった. 目的:今回みられた輸血反応の原因の解明 方法:(1)赤血球血液型不規則抗体の検出は間接クームス試験及びオートアナライザー法によって行った...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1981, Vol.27 (1), p.189-190
Hauptverfasser: 佐藤博行, 安藤文英, 大田俊行, 大河内一雄, 友岡裕治, 大塚正秋
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:発端:患児は1歳2ヵ月の男児でHistiocytosis Xの為に汎血球減少症をきたし, 九大病院小児科にて母親の新鮮血(ACD血)を輸血された. 40ml入った時, チアノーゼ, 戦慄, 発熱, 皮膚大理石紋様等の末梢循環不全症状が見られた為, 直ちに輸血を中止され, ハイドロコーチゾンや酸素の投与で改善をみた. 又, 患児は約1年前に, 母親以外の3人の供血者から計6回の輸血を受けているが, 輸血反応はみとめられなかった. 目的:今回みられた輸血反応の原因の解明 方法:(1)赤血球血液型不規則抗体の検出は間接クームス試験及びオートアナライザー法によって行った
ISSN:0546-1448