白血球輸血に関する研究
目的:白血球輸血の基礎的検討として, ラットに炎症巣を作製し, 輸血白血球の集積を, 放射性同位元素^^99m Tcおよび^^111 In-oxineで標識した好中球を用いて観察した. 方法: ラットの片側脚部にテレピン油0.25mlを筋肉内注射し, 炎症薬を作製し, 18時間後に, ^^99m Tcあるいは^^111 In標識好中球を尾静脈より投与し, 炎症巣への集積態度と, 血中および臓器への分布を投与直後, 30分後に屠殺することにより観察した. 投与する標識好中球は, 同種ラットの腹部大動脈穿刺により得た血液をFicoll-Hypaque比重遠沈法とDextran遠沈法により好中球のみ...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1981, Vol.27 (1), p.78-80 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:白血球輸血の基礎的検討として, ラットに炎症巣を作製し, 輸血白血球の集積を, 放射性同位元素^^99m Tcおよび^^111 In-oxineで標識した好中球を用いて観察した. 方法: ラットの片側脚部にテレピン油0.25mlを筋肉内注射し, 炎症薬を作製し, 18時間後に, ^^99m Tcあるいは^^111 In標識好中球を尾静脈より投与し, 炎症巣への集積態度と, 血中および臓器への分布を投与直後, 30分後に屠殺することにより観察した. 投与する標識好中球は, 同種ラットの腹部大動脈穿刺により得た血液をFicoll-Hypaque比重遠沈法とDextran遠沈法により好中球のみを分離し, 以前より施行している^^99m Tcあるいは^^111 In-oxineにより標識して作製した. 臨床的応用として, 急性白血病の化学療法による白血球減少症に, filtration leukapheresisによる白血球輸血を行ったさい, その一部の白血球を^^99m Tcで標識し, 炎症巣である難治性口腔内潰瘍に集積するか否かを観察した. 成績:^^99m Tc標識好中球は, 炎症群において, 対照群に比し, 血中より速やかに消失し(血中残存率30分で炎症群4.6±2.8%, 対照群16.6±5.3%), 炎症部位に投与白血球の2.5±1.8%(対照0.6±0.6%)と有意に高く集積した. |
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ISSN: | 0546-1448 |