臨床使用量のリンパ球浮遊液の調製法の検討

最近, 抗ガン剤, ならびに放射線照射療法などの発達にともない, 患者血液中の白血球の減少をひきおこすことが認められ, また免疫療法の一環として, リンパ球浮遊液を使用するようになってきた. 従来より, 一部の赤十字血液センターにおいて, 濃縮白血球浮遊液の調製がおこなわれているが, 免疫療法などの特殊な治療をおこなう場合, 顆粒球の混在しないリンパ球浮遊液の調製が望まれるようになって来た. 白血球の分離法は, 1934 DaussetによりPVP法がおこなわれ, 1956年にWilliamらによって種々の分子量の異なったDextranを用いる方法が考案され, また同年Seal等によってSil...

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Hauptverfasser: 石森崇平, 川本廣, 本田保三, 橋本程次, 三好武美, 柏平宏允, 黒田誠
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:最近, 抗ガン剤, ならびに放射線照射療法などの発達にともない, 患者血液中の白血球の減少をひきおこすことが認められ, また免疫療法の一環として, リンパ球浮遊液を使用するようになってきた. 従来より, 一部の赤十字血液センターにおいて, 濃縮白血球浮遊液の調製がおこなわれているが, 免疫療法などの特殊な治療をおこなう場合, 顆粒球の混在しないリンパ球浮遊液の調製が望まれるようになって来た. 白血球の分離法は, 1934 DaussetによりPVP法がおこなわれ, 1956年にWilliamらによって種々の分子量の異なったDextranを用いる方法が考案され, また同年Seal等によってSiliconなどを用いた比重重層法がおこなわれた.
ISSN:0546-1448