低フィブリノーゲン第VIII因子剤の作製
血友病A患者の出血治療に用いるCryoprecipitate剤は第VIII因子の他, フィブリノーゲン第XIII因子を含有するため, 反覆使用には一定の限度がある. 我々は加熱処理により, 低フィブリノーゲン・第VIII因子剤の作製を試みた. 1. フィブリノーゲン, 第VIII因子, 第XIII因子の加熱による影響 正常ACD血漿10サンプル, Cryoprecipitate(原血漿の1/10量に溶解)20サンプルについて50℃~60℃, 1~30分加熱を行った. フィブリノーゲンは50℃20分, 54℃~56℃3分以上の加熱で1/10量以下に低下したが, 第VIII因子活性は50℃10分,...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 血友病A患者の出血治療に用いるCryoprecipitate剤は第VIII因子の他, フィブリノーゲン第XIII因子を含有するため, 反覆使用には一定の限度がある. 我々は加熱処理により, 低フィブリノーゲン・第VIII因子剤の作製を試みた. 1. フィブリノーゲン, 第VIII因子, 第XIII因子の加熱による影響 正常ACD血漿10サンプル, Cryoprecipitate(原血漿の1/10量に溶解)20サンプルについて50℃~60℃, 1~30分加熱を行った. フィブリノーゲンは50℃20分, 54℃~56℃3分以上の加熱で1/10量以下に低下したが, 第VIII因子活性は50℃10分, 54℃5分, 56℃3分まで安定で, 又第XIII因子活性は各温度に対して安定であった. 2. Cryoprecipitate剤の54℃5分加熱によるフィブリノーゲン, 第VIII因子活性, 第XIII因子活性. 50サンプルについて測定した. |
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ISSN: | 0546-1448 |