輸血後肝炎の予防に対する新しい試み
近年, 麻酔, 輸血療法, 化学療法などの急速な進歩により, 外科適応範囲も拡大し, 更に手術手技の複雑化とあいまって, 麻酔時間の延長が見られ, また, 患者のriskの改善など輸血を要する機会が多く, その重要性も増してきている. それに伴ない, 合併症発生の機会も少なくなく, 特に血清肝炎は一度罹患すれば, 後に患者自身の社会復帰を遅らせるのみでなく, 最悪の場合は重症死亡例も散見し, 慢性肝炎, 肝硬変へ移行するものも少なくないと言われている. そこで私共は, S46年より血清肝炎の予防対策として, 院内採血の供血者全例のAu抗原を検しているが, S47年度では, 約16%の発生率を見...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 近年, 麻酔, 輸血療法, 化学療法などの急速な進歩により, 外科適応範囲も拡大し, 更に手術手技の複雑化とあいまって, 麻酔時間の延長が見られ, また, 患者のriskの改善など輸血を要する機会が多く, その重要性も増してきている. それに伴ない, 合併症発生の機会も少なくなく, 特に血清肝炎は一度罹患すれば, 後に患者自身の社会復帰を遅らせるのみでなく, 最悪の場合は重症死亡例も散見し, 慢性肝炎, 肝硬変へ移行するものも少なくないと言われている. そこで私共は, S46年より血清肝炎の予防対策として, 院内採血の供血者全例のAu抗原を検しているが, S47年度では, 約16%の発生率を見ており, これだけでは不十分であり, 例えば, Au抗原によらない肝炎, すなわちhepatitis Aは予防し得ない. |
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ISSN: | 0546-1448 |