HB Ag, HB Abと輸血後肝炎について

献血血液についてHB Agを免疫電気向流法(ES)と, 補体結合反応法(CF)によって検査し, HB Ag陰性血液が輸血された場合にも, 輸血後肝炎とみられる発症が, まだ, かなりのヒン度で観察されることについては, 前回の本総会において述べた. われわれは, ESとCFでHB Ag陰性とされて輸血に用いられた血液のパイロット・チューブから分離, 凍結保存した血清, 受血者の輸血前, および輸血後ほぼ1週間隔で採血された血清の凍結保存されたものについて, 放射性免疫測定法(RIA)でHB Agを, 受身赤血球凝集反応法(PHA)でHB Abを, また, 受血者の輸血前および輸血後は繰返し測定...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1975, Vol.21 (4/6), p.134-136
Hauptverfasser: 細井武光, 佐治博夫, 土井康至, 大槻百合恵, 仁田浩, 矢原靖司, 滝村小百合, 関根暉彬, 大河内一雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:献血血液についてHB Agを免疫電気向流法(ES)と, 補体結合反応法(CF)によって検査し, HB Ag陰性血液が輸血された場合にも, 輸血後肝炎とみられる発症が, まだ, かなりのヒン度で観察されることについては, 前回の本総会において述べた. われわれは, ESとCFでHB Ag陰性とされて輸血に用いられた血液のパイロット・チューブから分離, 凍結保存した血清, 受血者の輸血前, および輸血後ほぼ1週間隔で採血された血清の凍結保存されたものについて, 放射性免疫測定法(RIA)でHB Agを, 受身赤血球凝集反応法(PHA)でHB Abを, また, 受血者の輸血前および輸血後は繰返し測定されたSGOT, SGPT値と, HB Ag, HB Abとの関連において, 輸血後肝炎の発症について検討した.
ISSN:0546-1448