冷凍血小板輸血の研究

目的 この研究の目的は, 血小板を-80℃に冷凍して長期保存し, 必要なときに解凍して輸血する方法の確立である. 方法 ACD保存血液として採血したら, 直ちに4℃下に900回転15分間の遠心分離を行なう. 血小板を含む上清を別のプラスチックバッグに移行し, これを, さらに3,000-5,000回転, 10分間の遠心分離を行なう. 血小板はバッグの底部に沈降してへばりつくので上清である無血小板血漿を分離して, 血漿が20mlだけ残在するようにする. 数人分の血漿を500ml容のバッグに集めて遠心分離すると手間がはぶけて便利である. 演者者らは最高6人分までの血小板を1つのバッグに集めて冷凍保...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 隅田幸男, 弥永竜琅, 吉成意之, 永山隆一, 鳥居有人
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:目的 この研究の目的は, 血小板を-80℃に冷凍して長期保存し, 必要なときに解凍して輸血する方法の確立である. 方法 ACD保存血液として採血したら, 直ちに4℃下に900回転15分間の遠心分離を行なう. 血小板を含む上清を別のプラスチックバッグに移行し, これを, さらに3,000-5,000回転, 10分間の遠心分離を行なう. 血小板はバッグの底部に沈降してへばりつくので上清である無血小板血漿を分離して, 血漿が20mlだけ残在するようにする. 数人分の血漿を500ml容のバッグに集めて遠心分離すると手間がはぶけて便利である. 演者者らは最高6人分までの血小板を1つのバッグに集めて冷凍保存することにしている. 血小板沈層と20mlの血漿とを十分混合して, 血小板を浮遊させて濃縮血小板浮遊液を作成する. 続いてこの濃縮血小板浮遊液と, 等容量の28% glycerin液を, 数回に分けてプラスチックバッグに加え, 十分に混合する.
ISSN:0546-1448