HIMを中心として‐に対する追加
輸血後肝炎の予防法としてBolinらによるHIMテストを供血者のスクリーニングに用いる場合, 供血者のHIM抗体の分布からみて, スクリーニング基準を原法の血清希釈1:5倍の定性試験から1:20倍の希釈に高めて, 供血者をスクリーニングする事によって86%の供血者が適格となり, この1:20倍を基準としスクリーニングしたHIMテスト陰性血液と陽性血液の各々の受血患者群における輸血後肝障害の発現を, トランスアミナーゼ値を指標として, 輸血後6ヵ月間にわたって追跡した結果, この2群間における肝障害発現頻度の差異は, 肝障害判定の基準をGOT値100単位以上とした場合2倍以上, 150単位以上と...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1970, Vol.17 (5/6), p.260-261 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 輸血後肝炎の予防法としてBolinらによるHIMテストを供血者のスクリーニングに用いる場合, 供血者のHIM抗体の分布からみて, スクリーニング基準を原法の血清希釈1:5倍の定性試験から1:20倍の希釈に高めて, 供血者をスクリーニングする事によって86%の供血者が適格となり, この1:20倍を基準としスクリーニングしたHIMテスト陰性血液と陽性血液の各々の受血患者群における輸血後肝障害の発現を, トランスアミナーゼ値を指標として, 輸血後6ヵ月間にわたって追跡した結果, この2群間における肝障害発現頻度の差異は, 肝障害判定の基準をGOT値100単位以上とした場合2倍以上, 150単位以上とした場合3倍以上の差をもって1:20倍以上の抗体価を有する陽性血液受血者群に肝障害が多くこの成績は, 原法の1:5倍希釈定性試験法による供血者スクリーニングの効果判定の成績に近い結果を示した. |
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ISSN: | 0546-1448 |