Australia antigenの出現頻度

われわれは東大輸血部より供与をうけた抗体を使用し, 当院輸血部への供血者について, 検査を実施しているが, 今日まで整理を終えた分について報告する. 陽性率は男に高く年令別では20才代にもっとも高いことは, 今まで報告されているものとほぼ同一の傾向である. S-GOT, S-GPTとの関連については, 目下のところ検査件数のすくないことも影響しているが, ほぼそれに平行して陽性率が高まっている. しかし, S-GOT, S-GPTいずれかが40単位をこえる群, または両者とも40単位をこえる群では, 陽性者がきわめてすくない成績をえている. われわれはまたポリエチレングリコールによる沈降物中の...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1970, Vol.17 (3/4), p.156-156
Hauptverfasser: 川井成子, 藤原ムチ, 遠藤緑, 村上省三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:われわれは東大輸血部より供与をうけた抗体を使用し, 当院輸血部への供血者について, 検査を実施しているが, 今日まで整理を終えた分について報告する. 陽性率は男に高く年令別では20才代にもっとも高いことは, 今まで報告されているものとほぼ同一の傾向である. S-GOT, S-GPTとの関連については, 目下のところ検査件数のすくないことも影響しているが, ほぼそれに平行して陽性率が高まっている. しかし, S-GOT, S-GPTいずれかが40単位をこえる群, または両者とも40単位をこえる群では, 陽性者がきわめてすくない成績をえている. われわれはまたポリエチレングリコールによる沈降物中のAustralia抗原の活性を調べているが, モデル実験では, この沈降物を利用することにより, 検出率が高められる成績をえているが, 実際にこれでスクリーニングをおこなった場合それによる陽性率の上昇は, 期待ほどではないようである. これらについて, その後の成績も加味して報告した.
ISSN:0546-1448