ACD保存血に関する研究 とくにショック輸血時の心筋代謝について

われわれは, ACD保存血輸血を行なった場合の血行動態および血液成分の変動について報告してきたが, 今回は, 出血性ショックイヌにACD保存血輸血をした場合の血液成分および心筋代謝の変動を検索した. 実験方法 8-15kgの雑種成熟イヌをラボナール麻酔下で, 人工呼吸器にて調節呼吸を行ない右開胸で右心耳から多孔性のカテーテルを冠静脈洞に挿入した. サンプルの採取はこのカテーテルおよび股動静脈に挿入したカテーテルから行なった. 呼吸は毎分20回, 陽圧15cmH_2 Oで維持した. 脱血は股動脈から行ない, 血圧30mmHgとなるように15分間に約25ml/kg脱血させ, 30分間ショック状態を...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1969, Vol.16 (4/5), p.127-129
Hauptverfasser: 関野昌宏, 渡辺裕, 広瀬光男, 村瀬恭一, 稲垣英知, 嘉屋和夫, 国藤三郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:われわれは, ACD保存血輸血を行なった場合の血行動態および血液成分の変動について報告してきたが, 今回は, 出血性ショックイヌにACD保存血輸血をした場合の血液成分および心筋代謝の変動を検索した. 実験方法 8-15kgの雑種成熟イヌをラボナール麻酔下で, 人工呼吸器にて調節呼吸を行ない右開胸で右心耳から多孔性のカテーテルを冠静脈洞に挿入した. サンプルの採取はこのカテーテルおよび股動静脈に挿入したカテーテルから行なった. 呼吸は毎分20回, 陽圧15cmH_2 Oで維持した. 脱血は股動脈から行ない, 血圧30mmHgとなるように15分間に約25ml/kg脱血させ, 30分間ショック状態を維持した. そして新鮮血1, 2, 3週間保存のイヌACD血を輸血し, 輸血後30分, 1時間, 1時間30分, 2時間の動脈血, 静脈血, 冠静脈血を, それぞれ採取して測定した.
ISSN:0546-1448