ACD保存血について

1)基礎実験として新鮮, 1週および2週ACD血を, 5%ブドウ糖, 生食, ハルトマン液, ヘマセルおよびレオマクロデックスで10-50%に希釈し, これに120回, 30分までの振盪を加えたが, Ht値が希釈によって低下するのみで, 血漿Hbには, 各種希釈液のACD血に対する影響の差を認めなかった. 各種晶質液・膠質液による血液の脆弱性については既に報告があるが, われわれの実験では振盪数および時間が短かかったので有意の差を認めなかった. 2)今回は, 主にDisposable気泡型人工肺を使用し10-15kgの成熟イヌを用いて1時間の体外循環を行なった. 遠心型人工肺使用群は円盤数6枚...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1968, Vol.15 (5/6), p.256-258
Hauptverfasser: 広瀬光男, 渡辺裕, 村瀬恭一, 原節雄, 種田耕三, 安藤充晴, 嘉屋和夫, 稲垣英知, 酒井淳, 古川鉄一, 高折益彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:1)基礎実験として新鮮, 1週および2週ACD血を, 5%ブドウ糖, 生食, ハルトマン液, ヘマセルおよびレオマクロデックスで10-50%に希釈し, これに120回, 30分までの振盪を加えたが, Ht値が希釈によって低下するのみで, 血漿Hbには, 各種希釈液のACD血に対する影響の差を認めなかった. 各種晶質液・膠質液による血液の脆弱性については既に報告があるが, われわれの実験では振盪数および時間が短かかったので有意の差を認めなかった. 2)今回は, 主にDisposable気泡型人工肺を使用し10-15kgの成熟イヌを用いて1時間の体外循環を行なった. 遠心型人工肺使用群は円盤数6枚, 回転数120RPMでこれをA群, 気泡型使用群をB群とし, 吹送ガスは, O_2 98%, CO_2 2%の混合ガスでA群には4リットル/min, B群には2リットル/min, または4リットル/min, を吹送し, 灌流量は原則として, 60ml/kg/min, で, Braun-Harrison型熱交換器を使用して食道温36.5-38℃に保った.
ISSN:0546-1448