血清肝炎の発生と使用血液の吟味およびその治療対策
昭和42年1月より, 8月までの8カ月間に大井外科教室では592名の入院患者があり, このうち423名に手術を行なった. 輸血患者は, 最終輸血例より3カ月を経た11月末で調査すると134名であり, このうちより死亡者, 悪性疾患で予後不良と推定される者, 術前より肝機能障害のあった者合計35名を除き99名となる. この99名より入院中の5名を除いた94名にアンケートを発送し, また肝機能予後追跡のため再来を求めた. アンケート回答は70名78.7%にえられ, 再来者は53名56.4%であった. このうちより血清肝炎1名を発見し, すでに肝炎を発生して入院中の5名を加えると, 計6名約6%に血...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1968, Vol.15 (5/6), p.199-201 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 昭和42年1月より, 8月までの8カ月間に大井外科教室では592名の入院患者があり, このうち423名に手術を行なった. 輸血患者は, 最終輸血例より3カ月を経た11月末で調査すると134名であり, このうちより死亡者, 悪性疾患で予後不良と推定される者, 術前より肝機能障害のあった者合計35名を除き99名となる. この99名より入院中の5名を除いた94名にアンケートを発送し, また肝機能予後追跡のため再来を求めた. アンケート回答は70名78.7%にえられ, 再来者は53名56.4%であった. このうちより血清肝炎1名を発見し, すでに肝炎を発生して入院中の5名を加えると, 計6名約6%に血清肝炎の発生をみた. 99名の輸血患者のうち, 肝機能の経過を追跡できた75名は, 消化性潰瘍29名, 早期胃癌14名, その他の良性胃疾患4名, 脳外科6名, 乳腺外科4名, 胆道外科7名, 胸部外科5名, その他6名で, 血清肝炎は全例消化性潰瘍および良性胃疾患に発生した. 受血者の血液型はA型25名33.3%より2名の肝炎発生, B型18名24%で肝炎発生なし, O型23名30.6%で肝炎発生3名, AB型7名9.3%で1名に肝炎発生をみた. |
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ISSN: | 0546-1448 |