預献血供血客のHIM試験法によるスクリーニング結果について
現在輸血後血清肝炎の予防を目的とした供血客のスクリーニング法として血清トランスアミナーゼ値を検査し, その正常者を選ぶことが行なわれている. しかし, 肝機能検査法としてのSGO-T検査法は肝炎ウイルスのサイレントキャリヤーのスクリーニング法としては, あくまで非特異的, 間接的検査法である. HIM試験法はウイルス性肝炎, 伝染性単核症の特異的検査法であるとして, Dr.Bolin(U.S.A.)et al.によって発表されたHIM凝集抗体の検査法である. この方法はアメリカNIH保有の混合ヒト黄疸血漿No.6を接種し発症したVolunteerから分難された肝炎候補ウイルスをラテックス粒子に...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1967, Vol.14 (1), p.200-201 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 現在輸血後血清肝炎の予防を目的とした供血客のスクリーニング法として血清トランスアミナーゼ値を検査し, その正常者を選ぶことが行なわれている. しかし, 肝機能検査法としてのSGO-T検査法は肝炎ウイルスのサイレントキャリヤーのスクリーニング法としては, あくまで非特異的, 間接的検査法である. HIM試験法はウイルス性肝炎, 伝染性単核症の特異的検査法であるとして, Dr.Bolin(U.S.A.)et al.によって発表されたHIM凝集抗体の検査法である. この方法はアメリカNIH保有の混合ヒト黄疸血漿No.6を接種し発症したVolunteerから分難された肝炎候補ウイルスをラテックス粒子にコーティングしたラテックス抗原を用い, 被検血清中の特異凝集抗体を直接的に検索しようとするものである. このHIM試薬の検討成績については, 創案者であるDr.Boli et al.は, アメリカ正常人12,000人について, 抗体価1:5以上を陽性とする定性試験で約20%, ウイルス性肝炎, 伝染性単核症の患者血清で, ほぼ100%の陽性率を報告しており, わが国では昨年の本学会において, 予研市川博士らが, 同様の定性反応により, 輸血後黄疸の患者血清で80%以上, また預献血者血清では約50%という陽性率を報告している. |
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ISSN: | 0546-1448 |