皮電計による輸血後肝炎防除に関する研究

我国に於ける血清肝炎増加の現況とその重要性に鑑み, 1963年国際肝臓研究会日本支部総会に於て, 血清肝炎の実態とその予防対策についてシンポジウムが行われ, 又日本輸血学会に於ても血清肝炎調査委員会を設けて, その実態を調査し, 今後の対策検討のための資料とすることを決め, 尚シンポジウムが開催せられ, 検討せられる予定である. 演者等は石川式皮電計による肝機能障害供血者の皮電点検出を行い. それによる受血者に於ける輸血後肝炎の感染防禦の可能性に関し, 再検討を関し, 再検討を続け, 昨年の本学会に於て中間の成績を概観して予報した. 今回は実験中の3療養所の症例が, 約2年間に第1日途である3...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1964, Vol.10 (3/5), p.64-65
Hauptverfasser: 後藤繁, 小池栄治, 田中益雄, 駒井士朗, 関本信, 田代安可, 内藤良一, 北野政次
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:我国に於ける血清肝炎増加の現況とその重要性に鑑み, 1963年国際肝臓研究会日本支部総会に於て, 血清肝炎の実態とその予防対策についてシンポジウムが行われ, 又日本輸血学会に於ても血清肝炎調査委員会を設けて, その実態を調査し, 今後の対策検討のための資料とすることを決め, 尚シンポジウムが開催せられ, 検討せられる予定である. 演者等は石川式皮電計による肝機能障害供血者の皮電点検出を行い. それによる受血者に於ける輸血後肝炎の感染防禦の可能性に関し, 再検討を関し, 再検討を続け, 昨年の本学会に於て中間の成績を概観して予報した. 今回は実験中の3療養所の症例が, 約2年間に第1日途である300例を越したので, 茲に取纏め報告する次第である. 実験成績 1.皮電計による検査成績 1962年2月20日より1963年12月30日迄の皮電計による検査人員は28万9446名で, 内2点以上の電点陽性者は2万5928名, その陽性率は8.9%であった.
ISSN:0546-1448