供血者血清を使用して行ったCCLF反応とCRP反応の関係について

吾々は以前から輸血による血清肝炎を予防する一方法として, 供血者から肝障害を認める者を除去する試みを行っている. 肝障害特に蛋白代謝異常を調べるスクリーニングテストとして最も秀れているCCF反応も取り上げた. 従来からあるCCF反応は試薬が不安定で, 試薬自体に問題があったので吾々はこれを改良し, 安定で一定結果を与える試薬-(CCLF試薬)を完成しすでに報告した(J. Biochem. 48,515,1960). 最近, CRP反応が注目され, 塩川等は肝疾患の鑑別診断に有効であること(臨床病理:5,296,1957), 松橋はビールス性肝炎ではCRP反応陽性になるとの報告(臨床病理)をして...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1961, Vol.8 (2), p.157-158
Hauptverfasser: 黒川正治, 堀田恭子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:吾々は以前から輸血による血清肝炎を予防する一方法として, 供血者から肝障害を認める者を除去する試みを行っている. 肝障害特に蛋白代謝異常を調べるスクリーニングテストとして最も秀れているCCF反応も取り上げた. 従来からあるCCF反応は試薬が不安定で, 試薬自体に問題があったので吾々はこれを改良し, 安定で一定結果を与える試薬-(CCLF試薬)を完成しすでに報告した(J. Biochem. 48,515,1960). 最近, CRP反応が注目され, 塩川等は肝疾患の鑑別診断に有効であること(臨床病理:5,296,1957), 松橋はビールス性肝炎ではCRP反応陽性になるとの報告(臨床病理)をしている. 吾々がCRP陽性血清でCCLF反応を実施したところ, その殆んどが陽性となり, CRP反応とCCLF反応との関連が予想された. そこで供血者200人にCCLF反応, CRP反応を併せ実施した.
ISSN:0546-1448