保存液(ACD, EDTA, ヘパリン, デキストラン硫酸)による保存血凝固能の変化について
近時, 輸血による出血傾向発現についての諸問題が喧しく論ぜられているが, われわれは保存液としてACD, 低濃度EDTA, ヘパリン, デキストラン硫酸を用い, この4者につき, 血小板数, thrombelastographの経日的変化につき比較検討した. 更にACD, EDTAにおいてはプロトロンビン時間及びCa再加凝固時間について, またヘパリン, デキストラン硫酸においてはプロタミン-トロンボプラスチン添加凝固時間及びプロタミン添加凝固時間につき追究した. 以上の検索よりACD加血及びEDTA加血は略略近似の経日的変化を示し, 比較的緩除に凝固能の低下を示すが, ヘパリン加血及びデキス...
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Veröffentlicht in: | 日本輸血学会雑誌 1959, Vol.6 (1), p.38-38 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近時, 輸血による出血傾向発現についての諸問題が喧しく論ぜられているが, われわれは保存液としてACD, 低濃度EDTA, ヘパリン, デキストラン硫酸を用い, この4者につき, 血小板数, thrombelastographの経日的変化につき比較検討した. 更にACD, EDTAにおいてはプロトロンビン時間及びCa再加凝固時間について, またヘパリン, デキストラン硫酸においてはプロタミン-トロンボプラスチン添加凝固時間及びプロタミン添加凝固時間につき追究した. 以上の検索よりACD加血及びEDTA加血は略略近似の経日的変化を示し, 比較的緩除に凝固能の低下を示すが, ヘパリン加血及びデキストラン硫酸加血においてはかなり早期に著明な低下を認めた |
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ISSN: | 0546-1448 |