ブタMHC領域のゲノム解析 - 医学, 畜産学分野におけるゲノム解析研究の応用

ブタのMHC(SLA)抗原型は, 合成ペプチドやワクチン接種による抗体産生能, 並びにメラノーマ(悪性黒色腫)の発症との相関が報告されており, さらにSLA領域周辺には, 背脂肪厚, 産子数などの各種の経済形質がマップされるという特徴がある. また, ブタは, 解剖学的・生理学的にヒトとの類似性が高く, 提供臓器不足の問題などから, ブタからヒトへの異種移植が注目されている. 本稿では, 最近ゲノム配列解読が完了したSLA領域の遺伝子構成と多型性などの特徴について紹介し, 臓器移植実験や抗病性を指標とした育種改良などへのSLA研究の応用の可能性について述べる....

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Veröffentlicht in:MHC(日本組織適合性学会誌) 2007, Vol.14(1), pp.23-38
1. Verfasser: 安藤, 麻子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ブタのMHC(SLA)抗原型は, 合成ペプチドやワクチン接種による抗体産生能, 並びにメラノーマ(悪性黒色腫)の発症との相関が報告されており, さらにSLA領域周辺には, 背脂肪厚, 産子数などの各種の経済形質がマップされるという特徴がある. また, ブタは, 解剖学的・生理学的にヒトとの類似性が高く, 提供臓器不足の問題などから, ブタからヒトへの異種移植が注目されている. 本稿では, 最近ゲノム配列解読が完了したSLA領域の遺伝子構成と多型性などの特徴について紹介し, 臓器移植実験や抗病性を指標とした育種改良などへのSLA研究の応用の可能性について述べる.
ISSN:2186-9995
2187-4239
DOI:10.12667/mhc.14.23