EGF受容体過剰発現細胞株A431の遊走に関するPP 2Aの活性動態

【目的】 EGF刺激によるA431細胞のコラーゲン上の遊走にはMAPキナーゼが関与していることが明らかにされたが, この活性の調節はホスファターゼによると推測され, 今回は特にPP 2Aの活性動態を検討する. さらに, 種々の阻害剤を用いてMAPキナーゼカスケードとPP 2A間のシグナル伝達経路を追求する. 【方法】 食道扁平上皮癌細胞A431および口腔扁平上皮癌細胞HSC-3を用い, 免疫沈降法によるPP 2Aのホスファターゼアッセイ, Raf-1のキナーゼアッセイを行った. また, トランスウェルを用いて細胞遊走アッセイを行った. 【結果】 A431細胞に浮遊状態でEGF投与後, PP 2...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:CONNECTIVE TISSUE 2001, Vol.33 (2), p.156-156
Hauptverfasser: 引地哲郎, 中田奈津子, 中西功夫, 河原栄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】 EGF刺激によるA431細胞のコラーゲン上の遊走にはMAPキナーゼが関与していることが明らかにされたが, この活性の調節はホスファターゼによると推測され, 今回は特にPP 2Aの活性動態を検討する. さらに, 種々の阻害剤を用いてMAPキナーゼカスケードとPP 2A間のシグナル伝達経路を追求する. 【方法】 食道扁平上皮癌細胞A431および口腔扁平上皮癌細胞HSC-3を用い, 免疫沈降法によるPP 2Aのホスファターゼアッセイ, Raf-1のキナーゼアッセイを行った. また, トランスウェルを用いて細胞遊走アッセイを行った. 【結果】 A431細胞に浮遊状態でEGF投与後, PP 2A活性は下降した後上昇に転じ60分後に元に戻った.
ISSN:0916-572X