ラミニン-5α3鎖C-末Gドメイン内ヘパリン結合活性部位およびシンデカン依存性細胞接着活性部位の同定

目的:α3鎖Gドメインの生物学的活性の解析 対象ならびに方法:α3鎖c-末Gドメインをレコンビナント蛋白, 合成ペプチドを用い, そのヘパリン結合性, ならびに細胞接着活性を解析した. ヘパリンアフィニティカラム, 固相法こよりヘパリン結合部位の同定を行った. 表皮細胞HaCaT細胞, 真皮線維芽細胞を用い, 接着活性をしらべた. 結果:ヘパリン結合はG4ドメインの12アミノ酸かちなる部位に活性を見い出した. そのうち, 特に塩基性アミノ酸のリジン, アルギニンか重要と判明した. 同部位に細胞接着活性もみとめられた. 細胞接着活性は, ヘパリン, ヘパラン硫酸添加, ヘパリチナーゼ消化で阻害さ...

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Veröffentlicht in:CONNECTIVE TISSUE 2001, Vol.33 (2), p.143-143
Hauptverfasser: 宇谷厚志, 野水基義, 松浦宏, 加藤二ずえ, 竹田潮, 小林孝志, 青田伸一, Peter K. Nielsen, 新海浤
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:α3鎖Gドメインの生物学的活性の解析 対象ならびに方法:α3鎖c-末Gドメインをレコンビナント蛋白, 合成ペプチドを用い, そのヘパリン結合性, ならびに細胞接着活性を解析した. ヘパリンアフィニティカラム, 固相法こよりヘパリン結合部位の同定を行った. 表皮細胞HaCaT細胞, 真皮線維芽細胞を用い, 接着活性をしらべた. 結果:ヘパリン結合はG4ドメインの12アミノ酸かちなる部位に活性を見い出した. そのうち, 特に塩基性アミノ酸のリジン, アルギニンか重要と判明した. 同部位に細胞接着活性もみとめられた. 細胞接着活性は, ヘパリン, ヘパラン硫酸添加, ヘパリチナーゼ消化で阻害されることから, 細胞表面ヘパラン硫酸の関与が唆された. 代表的細胞表面ヘペラン硫酸プロテオグリカンである, シンデカン-2, -4が受容体であることを, アフィニティカラム, 固相法, また強制発現による細胞接着の獲得により示した. 結論, 考察:シンデカンは, そのヘパラン流酸を利用して, G4ドメインに結合する. 結合部位は, G4の14βシートサンドイッチ構造の折り返し部位に一致している. G4-G5ドメインに, 細胞遊走, 創傷治癒の時にその先端部位に存在し, 定常状態皮膚基底では, 酵素消化され遊離れると考えられている. この部位にシンヂカン結合活性があるという事実よ, シンヂカン-4の創傷後再生皮膚での発現と考えあわせると興味深い.
ISSN:0916-572X