血管内皮細胞層からのプロテオグリカン放出に対する新奇硫酸化多糖ナトリウムスピルランの促進作用

[目的] スピルランは藍藻スピルリナSpirulina platensis由来の新奇硫酸化多糖であり, ヘキスロン酸-ラムノースの繰り返し構造に硫酸化ラムノース-O-メチルラムノースの繰り返し構造が結合した分子構造を有している. スピルランはヘパリンとは異なった機序でへパリンコファクターIIを活性化し, 抗トロンビン作用を示す. 抗トロンビン因子であるヘパリンコファクターIIおよびアンチトロンビンIIIは, 生理的には血管壁においてデルマタン硫酸プロテオグリカン(DSPG)およびヘパラン硫酸プロテオグリカン(HSPG)によってそれぞれ活性化される. そこで, 内皮細胞層からのプロテオグリカン放...

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Veröffentlicht in:CONNECTIVE TISSUE 2001, Vol.33 (2), p.137-137
Hauptverfasser: 島田智美, 鍜冶利幸, 山本千夏, 藤原泰之, 李貞範, 林利光
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[目的] スピルランは藍藻スピルリナSpirulina platensis由来の新奇硫酸化多糖であり, ヘキスロン酸-ラムノースの繰り返し構造に硫酸化ラムノース-O-メチルラムノースの繰り返し構造が結合した分子構造を有している. スピルランはヘパリンとは異なった機序でへパリンコファクターIIを活性化し, 抗トロンビン作用を示す. 抗トロンビン因子であるヘパリンコファクターIIおよびアンチトロンビンIIIは, 生理的には血管壁においてデルマタン硫酸プロテオグリカン(DSPG)およびヘパラン硫酸プロテオグリカン(HSPG)によってそれぞれ活性化される. そこで, 内皮細胞層からのプロテオグリカン放出に対するナトリウムスピルラン(Na-SP)の作用を検討した.
ISSN:0916-572X