尿3-Hydroxyprolineによるがん健診への応用

がんの増殖・浸潤・転移する際に, matrix metalloproteinases (MMPs)が関与することをがんの病理所見および臨床経過とMMPsとの関連から研究してきた. 基底膜の主要構成成分であるIV型コラーゲンが, がん病変において分解され, IV型コラーゲンに3ーハイドロキシプロリンが特異的に存在することから, 3ーハイドロキシプロリンががん患者で多量に排泄される可能性がある. 各種がん患者の尿中3ーハイドロキシプロリンを測定し, 健常者の排泄量との間に大きな差がみられ, all purposeのがん検診に用いることができるのではないかという仮説を立てた. I型コラーゲンは100...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:CONNECTIVE TISSUE 2001, Vol.33 (2), p.135-135
Hauptverfasser: 松山重雄, 丸田明枝, 下境佳織, 新岡真希, 渡辺哲, 吉川究, 今村保忠, 林利彦, 岡崎勲
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:がんの増殖・浸潤・転移する際に, matrix metalloproteinases (MMPs)が関与することをがんの病理所見および臨床経過とMMPsとの関連から研究してきた. 基底膜の主要構成成分であるIV型コラーゲンが, がん病変において分解され, IV型コラーゲンに3ーハイドロキシプロリンが特異的に存在することから, 3ーハイドロキシプロリンががん患者で多量に排泄される可能性がある. 各種がん患者の尿中3ーハイドロキシプロリンを測定し, 健常者の排泄量との間に大きな差がみられ, all purposeのがん検診に用いることができるのではないかという仮説を立てた. I型コラーゲンは1000アミノ酸残基当たり4-ハイドロキシプロリンが約100, 3ーハイドロキシプロリンは1である. IV型コラーゲンはそれぞれ130と11である.
ISSN:0916-572X