実験的ラット肝線維症の改善過程における肝星細胞の関与

【目的】慢性四塩化炭素投与による実験的ラット肝線維化モデルは, 薬剤投与中止後肝線維症が急速に改善する. この改善過程における線維の吸収に間質性コラゲナーゼ(MMP-13)の関与が想定される. そこで我々は, 肝線維症改善過程におけるMMP-13の発現とその発現細胞を検討した. 【方法】体重150gのWistar系雄性ラットに, 30%四塩化炭素(オリーブ油)を8週間1ml/kgの割で週2回腹腔内に投与し, 肝線維症を作成した. 8週間投与後2日目, 5日目, 7日目にラットを屠殺し肝組織を採取し, 4%パラフォルムアルデヒドで固定し, in situ hybridization(ISH)と酵...

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Hauptverfasser: 渡辺哲, 新岡真希, 朴沢重成, 丸山勝也, 岡崎勲
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】慢性四塩化炭素投与による実験的ラット肝線維化モデルは, 薬剤投与中止後肝線維症が急速に改善する. この改善過程における線維の吸収に間質性コラゲナーゼ(MMP-13)の関与が想定される. そこで我々は, 肝線維症改善過程におけるMMP-13の発現とその発現細胞を検討した. 【方法】体重150gのWistar系雄性ラットに, 30%四塩化炭素(オリーブ油)を8週間1ml/kgの割で週2回腹腔内に投与し, 肝線維症を作成した. 8週間投与後2日目, 5日目, 7日目にラットを屠殺し肝組織を採取し, 4%パラフォルムアルデヒドで固定し, in situ hybridization(ISH)と酵素抗体法に用いた. ISHではMMP-13の遺伝子発現を, 酵素抗体法ではα-smooth muscle actin, desmin, ED2の蛋白発現を検討した. また, 同時にtotal RNAを抽出し, RT-PCRによりMMP-13の発現を経時的に観察した.
ISSN:0916-572X