IV型コラーゲンゲルを用いたヒト大動脈平滑筋細胞の培養

【目的】IV型コラーゲンは条件を選ぶとゲル化する. このゲル上で平滑筋細胞を培養すると, 細胞がメッシュワーク状の形態をとり, 増殖は停止した. 一方ゲル化はしていないが会合体は形成していると考えられるIV型コラーゲン上で培養を行うと, 細胞は高い増殖率を示した. 本研究において, 2つの状態の中間になると考えられるIV型コラーゲンゲルを作成できたので, ゲルの物性が平滑筋細胞に及ぼす影響を調べた. 【方法】円形カバーガラス上に中性化したIV型コラーゲン溶液をのせ, 4℃長期インキュベートすることでドーム状のゲルを作成した. このゲルを24穴のディッシュに移してメディウム置換した後, 血管平滑...

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Hauptverfasser: 山野泰子, 吉川究, 武田康, 今村保忠, 水野一乗, 林利彦
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】IV型コラーゲンは条件を選ぶとゲル化する. このゲル上で平滑筋細胞を培養すると, 細胞がメッシュワーク状の形態をとり, 増殖は停止した. 一方ゲル化はしていないが会合体は形成していると考えられるIV型コラーゲン上で培養を行うと, 細胞は高い増殖率を示した. 本研究において, 2つの状態の中間になると考えられるIV型コラーゲンゲルを作成できたので, ゲルの物性が平滑筋細胞に及ぼす影響を調べた. 【方法】円形カバーガラス上に中性化したIV型コラーゲン溶液をのせ, 4℃長期インキュベートすることでドーム状のゲルを作成した. このゲルを24穴のディッシュに移してメディウム置換した後, 血管平滑筋細胞を20000cells/wellで播種し, その形態を観察した. 更に培養上清をザイモグラフィーにかけ, MMP産生についての検討を行った.
ISSN:0916-572X