血管基底膜に局在するIV型コラーゲン結合性の細胞接着因子TAF

[目的]これまでにヒト膀胱癌細胞株EJ-1が多量に分泌する分子量30,000の蛋白質を精製し, この蛋白質がヒト膀帯静脈由来の内皮細胞株ECV-304などの培養細胞の接着を促進する活性を有することを明らかにした. そしてこの性質から, その蛋白質をtumorderived adhesion factor(TAF)と命名した. また, TAFは脳髄膜細胞からcDNAクローニングされたmac25がコードする蛋白質と同一であることがわかっている. 本研究では, 生体内に最も多く存在する細胞外マトリックス成分であるコラーゲンとTAFの相互作用を調べ, また, 免疫組織化学的手法によりTAFの局在を調べ...

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Hauptverfasser: 赤荻幸太郎, 岡部循江, 宮崎香
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:[目的]これまでにヒト膀胱癌細胞株EJ-1が多量に分泌する分子量30,000の蛋白質を精製し, この蛋白質がヒト膀帯静脈由来の内皮細胞株ECV-304などの培養細胞の接着を促進する活性を有することを明らかにした. そしてこの性質から, その蛋白質をtumorderived adhesion factor(TAF)と命名した. また, TAFは脳髄膜細胞からcDNAクローニングされたmac25がコードする蛋白質と同一であることがわかっている. 本研究では, 生体内に最も多く存在する細胞外マトリックス成分であるコラーゲンとTAFの相互作用を調べ, また, 免疫組織化学的手法によりTAFの局在を調べることにより, TAFの生理的役割を検討した.
ISSN:0916-572X