ウシ骨由来骨形成タンパク質の精製と同定

動物の骨基質中に微量に含まれている成長分化因子の骨形成タンパク質は, 近年多くの研究者の注目を集めている. しかしながら, その諸性質については未だ多くの点で不明である. そこで, 今回我々は, このタンパク質の完全精製を目指した. 成牛の脱灰骨基質から4Mグアニジン塩酸可溶性画分を抽出し, これをHydroxyapatite(stepwise), Heparin-Sepharose, Sephacryl S-300 HR, CM52, Hydroxyapatite(lineargradient), YMC Pack Diol-300 HPLC, M&S C_18 RP-HPLC, 同...

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Veröffentlicht in:CONNECTIVE TISSUE 1990, Vol.22 (suppl), p.74-74
Hauptverfasser: 山口博雄, 村田勝, 河村正昭, 村松了, 阿部慎一郎, 田崎まり子, 久保木芳徳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:動物の骨基質中に微量に含まれている成長分化因子の骨形成タンパク質は, 近年多くの研究者の注目を集めている. しかしながら, その諸性質については未だ多くの点で不明である. そこで, 今回我々は, このタンパク質の完全精製を目指した. 成牛の脱灰骨基質から4Mグアニジン塩酸可溶性画分を抽出し, これをHydroxyapatite(stepwise), Heparin-Sepharose, Sephacryl S-300 HR, CM52, Hydroxyapatite(lineargradient), YMC Pack Diol-300 HPLC, M&S C_18 RP-HPLC, 同再クロマトの8殴階のクロマトグラフィーによって, 単一ピークに精製することができた. 最終精製物は, N末端アミノ酸がブロックされていたため, トリプシンで消化し, そのペプチドのひとつから最終精製物の部分アミノ酸配列を求めた. その結果, Wozneyら(Science 242:1 528-1533, 1988)のBMP-3の一部と一致した. これとBMP-3との関係, また, Bentzら(J. B. Chem. 32:20805-20810,1989)のOIFとの関係を今後検討する必要がある.
ISSN:0916-572X