胎盤形成過程におけるIV型コラーゲン遺伝子の発現

〔目的〕胎盤形成過程における基底膜成分の合成及び局在変化は胎盤機能に関連している. 今回我々は, 胎盤基底膜成分の一つであるIV(α1)型コラーゲン(以下「コ」)遺伝子発現を形態学的に検索した. 〔方法〕マウス及びラット妊娠子宮を経時的に採取し, 4%パラフォルムアルデヒド固定後, パラフィン包埋し, 切片を作製した. 一方, マウスIV(α1)型「コ」cDNAから得た約1.1KbpのcDNA断片を^3 H-ラベル後, in situ hybridization法によりIV型「コ」mRNAの局在を観察した. 〔結果〕Controlとしたマウス胎児yolk sacのendoderm cellや生...

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Veröffentlicht in:CONNECTIVE TISSUE 1990, Vol.22 (suppl), p.71-71
Hauptverfasser: 北岡光彦, 猪山賢一, 吉岡秀克, 宇宿源太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕胎盤形成過程における基底膜成分の合成及び局在変化は胎盤機能に関連している. 今回我々は, 胎盤基底膜成分の一つであるIV(α1)型コラーゲン(以下「コ」)遺伝子発現を形態学的に検索した. 〔方法〕マウス及びラット妊娠子宮を経時的に採取し, 4%パラフォルムアルデヒド固定後, パラフィン包埋し, 切片を作製した. 一方, マウスIV(α1)型「コ」cDNAから得た約1.1KbpのcDNA断片を^3 H-ラベル後, in situ hybridization法によりIV型「コ」mRNAの局在を観察した. 〔結果〕Controlとしたマウス胎児yolk sacのendoderm cellや生後1週の腎尿細管, 糸球体細胞の胞体内にgrainの集中像を認め, このIV型「コ」cDNA probeの特異性を確認した. マウス及びラット妊娠10日胎盤では比較的強いgrainの集積が洞内皮細胞や脱落膜細胞に認めた. 着床前後の子宮内膜の変化についても検討中である.
ISSN:0916-572X