抗プロテオグリカン抗体および抗アミロイド・beta蛋白前駆体抗体染色による加齢神経細胞内外の免疫組織化学的動態

[目的]アミロイド-beta-蛋白前駆体が細胞粘着介在物質の表面リセプターとして働いているヘパラン硫酸プロテオグリカン(HSPG)のコア・蛋白と同一ではないかとの報告があり, 加齢脳の老人班(SP)や神経原線維変化(NFT)の成因の一部にこの種のPGのシナプス上の局在異常が問題となる. [方法]アルツハイマー病(AD), アルツハイマー型老年痴呆(SDAT), 正常老人の大脳灰白質のアミロイド病変とプロテオグリカン(PG)の免疫組織化学的動態をみる. [結果]従来より, 成熟したSPのアミロイド・コアやCongophilic Angiopathyの血管壁, 更に加齢神経細胞の細胞質の一部にGA...

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Veröffentlicht in:CONNECTIVE TISSUE 1990, Vol.22 (suppl), p.51-51
Hauptverfasser: 綿鍋維男, 木口英子, 朔敬, 田口智也, 渡辺洋望, 嶋田裕之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[目的]アミロイド-beta-蛋白前駆体が細胞粘着介在物質の表面リセプターとして働いているヘパラン硫酸プロテオグリカン(HSPG)のコア・蛋白と同一ではないかとの報告があり, 加齢脳の老人班(SP)や神経原線維変化(NFT)の成因の一部にこの種のPGのシナプス上の局在異常が問題となる. [方法]アルツハイマー病(AD), アルツハイマー型老年痴呆(SDAT), 正常老人の大脳灰白質のアミロイド病変とプロテオグリカン(PG)の免疫組織化学的動態をみる. [結果]従来より, 成熟したSPのアミロイド・コアやCongophilic Angiopathyの血管壁, 更に加齢神経細胞の細胞質の一部にGAG染色, 抗-HSPG抗体陽性所見を得ていたが, 今回は新たに, PGに対するモノクロナール抗体(Hepss-1, CS56など)を用いて, Ad, SDATおよびヒト加齢脳の神経細胞内外のマトリックスにおけるPGの差異, とくにHSPGの役割を確認した.
ISSN:0916-572X