牛消化管プロテオグリカンの多様性

[目的]消化管の構築成分のプロテオグリカン(PG)に目する知見はあまり知られていない. そこで消化管の細胞間マトリックスPGの多様性を探る目的で牛の食道, 胃, 小腸, 大腸よりPGを抽出しそれぞれの相違を比較検討した. [方法]臓器を液体窒素下で凍結後, プレンダーにて細粉化した. それをプロテアーゼ阻害剤を含む4M guanidine-HC1で抽出し, 7M urea存在下でイオン交換クロマトグラフィー, ゲルクロマトグラフィーを行い各種PGを精製し, その分子サイズを比収した. さらにエンドーβ-キシロシダーゼで糖鎖を遊離後, セルロースアセテート膜電気泳動法で分析した. また, コア蛋...

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Veröffentlicht in:CONNECTIVE TISSUE 1989, Vol.21 (suppl), p.38-38
Hauptverfasser: 川崎仁司, 高垣啓一, 木村聖路, 久保恒明, 村元和則, 吉原秀一, 遠藤正彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[目的]消化管の構築成分のプロテオグリカン(PG)に目する知見はあまり知られていない. そこで消化管の細胞間マトリックスPGの多様性を探る目的で牛の食道, 胃, 小腸, 大腸よりPGを抽出しそれぞれの相違を比較検討した. [方法]臓器を液体窒素下で凍結後, プレンダーにて細粉化した. それをプロテアーゼ阻害剤を含む4M guanidine-HC1で抽出し, 7M urea存在下でイオン交換クロマトグラフィー, ゲルクロマトグラフィーを行い各種PGを精製し, その分子サイズを比収した. さらにエンドーβ-キシロシダーゼで糖鎖を遊離後, セルロースアセテート膜電気泳動法で分析した. また, コア蛋白質はSDS-PAGEを用い分析した. [結果]個々の消化管にはそれぞれ数種のPGが存在し, その構成比は臓器によって異っていた. 又, その分子サイズは消化管ごとに極端な違いはなかったが, 全体としていわゆる軟骨型PCよりは小さかった.
ISSN:0916-572X