実験的異物性肉芽組織増殖に対するヘパリンの影響

我々は異物性肉芽組織における細胞増殖へのヘパリンによる影響について昨年の本学会で報告した. 今回は異物挿入後6時間から3日目までの観察を加えた. また, 挿入後5, 7日目において, アルシアン青陽性物質(ABPS)の増加が見られたが, その種類の同定と定量も試みた. 〔材料及び方法〕成熟家兎背部真皮に各種濃度(10, 1, 0.1, 0.01, 0.001, 0mg/ml)ヘパリン生食水溶液に浸したポリウレタンフォームスポンジ(約0.2mlの溶液を含む)を挿入後, 6, 12時間, 1, 3, 5, 7, 10日目に各スポンジを採取し, HE, アルシアン青染色, GAG分解酵素処理法, コ...

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Veröffentlicht in:CONNECTIVE TISSUE 1988, Vol.20 (3), p.272-273
Hauptverfasser: 鈴木晟幹, 足羽紀子, 石井寿晴, 渡辺洋望, 大高裕一, 吉田圭一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々は異物性肉芽組織における細胞増殖へのヘパリンによる影響について昨年の本学会で報告した. 今回は異物挿入後6時間から3日目までの観察を加えた. また, 挿入後5, 7日目において, アルシアン青陽性物質(ABPS)の増加が見られたが, その種類の同定と定量も試みた. 〔材料及び方法〕成熟家兎背部真皮に各種濃度(10, 1, 0.1, 0.01, 0.001, 0mg/ml)ヘパリン生食水溶液に浸したポリウレタンフォームスポンジ(約0.2mlの溶液を含む)を挿入後, 6, 12時間, 1, 3, 5, 7, 10日目に各スポンジを採取し, HE, アルシアン青染色, GAG分解酵素処理法, コンドロイチン硫酸のモノクロナール抗体(CS-56)染色を施した. 併せて異物挿入初期の電顕的観察も行った. スポンジ内ABPSの種類の同定や定量には各種GAG分解酵素処理を行い, オリンパス製顕微分光光度計を用いて測定し, グラフとして表した. 尚, CS-56は20-100倍に希釈してStravigen BSA staining systemを用いた.
ISSN:0916-572X