CPPD結晶沈着症の組織学的研究

CPPD結晶沈着症は70歳以上の14%と高齢者に多発し, 偽痛風発作や関節破壊をひきおこしうる疾患であるが, 結晶沈着機序は不明とされていた1). 石川1-3)はCPPD結晶沈着の場にsafranin Oに濃染する軟骨細胞が常に観察されることを見出したが, 我々は本症における結晶沈着過程をさらに詳細に検討し, その概要を明らかにできたので報告する. 〔材料と方法〕本症の57例から採取した軟骨, 滑膜, 半月板, 椎間板などを光顕, 電顕, 分析電顕, 消化試験, X線回折で検索した. コントロールとして変形性関節症患者61例から採取した組織も光顕, 電顕にて検討した....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:結合組織 1987, Vol.19 (3), p.302-303
Hauptverfasser: 石川浩一郎, 大平卓, 松原三郎, 北川敏夫, 益田郁子, 宇宿源太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:CPPD結晶沈着症は70歳以上の14%と高齢者に多発し, 偽痛風発作や関節破壊をひきおこしうる疾患であるが, 結晶沈着機序は不明とされていた1). 石川1-3)はCPPD結晶沈着の場にsafranin Oに濃染する軟骨細胞が常に観察されることを見出したが, 我々は本症における結晶沈着過程をさらに詳細に検討し, その概要を明らかにできたので報告する. 〔材料と方法〕本症の57例から採取した軟骨, 滑膜, 半月板, 椎間板などを光顕, 電顕, 分析電顕, 消化試験, X線回折で検索した. コントロールとして変形性関節症患者61例から採取した組織も光顕, 電顕にて検討した.
ISSN:0916-572X