ヒト正常及び病理組織におけるVI型コラーゲンの分布
現在までにI~V型コラーゲンの他に, 最近ではVI~X型コラーゲンの存在が報告され, コラーゲンのheterogeneityは益々多様化する傾向にある. 今回, 我々はヒト正常満期胎盤よりペプシン消化にて, VI型コラーゲンを抽出し, それに対する特異抗体を作製し, これを用いてヒト正常及び病理組織におけるVI型コラーゲンの分布を免疫組織学的に検索した. 〔材料及び方法〕ヒト正常満期胎盤を用いて, Furuto & Miller法でVI型コラーゲンを抽出した. その純度はSDS-PAGE及びアミノ酸分析により確認した. ウサギに免疫して抗血清を得, IgG分画にした後, affinit...
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Veröffentlicht in: | 結合組織 1986, Vol.17 (4), p.210-211 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 現在までにI~V型コラーゲンの他に, 最近ではVI~X型コラーゲンの存在が報告され, コラーゲンのheterogeneityは益々多様化する傾向にある. 今回, 我々はヒト正常満期胎盤よりペプシン消化にて, VI型コラーゲンを抽出し, それに対する特異抗体を作製し, これを用いてヒト正常及び病理組織におけるVI型コラーゲンの分布を免疫組織学的に検索した. 〔材料及び方法〕ヒト正常満期胎盤を用いて, Furuto & Miller法でVI型コラーゲンを抽出した. その純度はSDS-PAGE及びアミノ酸分析により確認した. ウサギに免疫して抗血清を得, IgG分画にした後, affinity chromatographyにて特異抗体を精製した. その抗体価及び特異性はELISA法及びimmunoblotting法で行い, ヒトI~V型コラーゲン, ヒトfibronectin及びマウスlamininと交差反応がたいことを確認した. 種々の組織は手術及び剖検時に採取し, PLP(periodate-lysine-paraform-aldehyde)固定を行った. 6μ厚の凍結切片を作製し, 螢光抗体法, 酵素抗体法及び免疫電顕法のいずれも間接法にて検索した. |
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ISSN: | 0916-572X |