ラットにおける実験的内軟骨性骨および骨髄形成に対するアジュバント投与の影響
ラットへのadjuvant投与により関節や骨の破壊, 吸収, 線維性硬化や異所性骨新生等を来たす. そこで我々はラット長幹骨脱灰骨基質(以下dbm)による軟骨, 骨誘導に対するadjuvant投与の影響を検索するとともに, それらの加齢との関連も検討した. 〔材料及び方法〕Reddiら1)の方法によって調製した成熟Wistarラット長幹骨dbmを, 4.5週及び8ヶ月齢の同系ラット腹部及び胸部皮下に移植した. Adjuvantは, 鉱物油0.1mlに結核死菌0.3mgを混ぜ, 右後肢foot padに注射した. 〔結果〕Control(adj. -)4.5週齢ラットにおけるdbm移植部の経時的...
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Veröffentlicht in: | 結合組織 1985, Vol.16 (3), p.212-213 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ラットへのadjuvant投与により関節や骨の破壊, 吸収, 線維性硬化や異所性骨新生等を来たす. そこで我々はラット長幹骨脱灰骨基質(以下dbm)による軟骨, 骨誘導に対するadjuvant投与の影響を検索するとともに, それらの加齢との関連も検討した. 〔材料及び方法〕Reddiら1)の方法によって調製した成熟Wistarラット長幹骨dbmを, 4.5週及び8ヶ月齢の同系ラット腹部及び胸部皮下に移植した. Adjuvantは, 鉱物油0.1mlに結核死菌0.3mgを混ぜ, 右後肢foot padに注射した. 〔結果〕Control(adj. -)4.5週齢ラットにおけるdbm移植部の経時的組織像は(Table 1), (1)1~2日:dbm移植部の好中球浸潤, フィブリンnetworkの形成, (2)3~5日:線維芽細胞様細胞及び血管内皮細胞の増生とそれら細胞のdbm間への侵入, (3)6~10日:軟骨細胞及び軟骨基質形成, (4)10~18日:hypertrophicな軟骨基質間やその周辺への小血管侵入, 内軟骨性骨化組織の破壊に伴うlacunae形成, 同時に見られる骨芽細胞様細胞, 破骨細胞の出現増生等のremodelingの時期を経て, (5)20日以後に造血巣を持つ骨髄形成へと一連の変化を示した. ラットI型procollagen抗体を用いた螢光抗体染色による細胞のcollagen生成能の検索では, 6~8日までの移植片周囲結合織細胞と6~12日頃までの軟骨細胞の胞体内および18~20日頃の骨髄をとりかこむ類骨基質内骨芽細胞様細胞に陽性像を見た. |
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ISSN: | 0916-572X |