ヒト肝組織フィブロネクチンの抽出
フィブロネクチン(FN)は, 多様な生物活性を有する高分子糖タンパク質であり, 組織修復, 線維化等にも関与していると考えられる. 血漿FNや細胞性FNの研究はよく進んでいるが, 組織性FNについての知見は少ない. 著者らは最近, 4M尿素を用いて, ヒト胎盤からFNを抽出できることを報告した1)が, 今回, この方法をヒト正常肝および硬変肝に適用して, 肝組織FNの性質を明らかにしょうとした. 〔材料および方法〕肝組織を0. 1M食塩および各種プロティナーゼインヒビターを含む0.05M Tris-HCI緩衝液A(pH7.5)でホモジナイズ後, 遠心分離して得られる沈渣を, 緩衝液Aで二度洗浄...
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Veröffentlicht in: | 結合組織 1985, Vol.16 (3), p.194-195 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | フィブロネクチン(FN)は, 多様な生物活性を有する高分子糖タンパク質であり, 組織修復, 線維化等にも関与していると考えられる. 血漿FNや細胞性FNの研究はよく進んでいるが, 組織性FNについての知見は少ない. 著者らは最近, 4M尿素を用いて, ヒト胎盤からFNを抽出できることを報告した1)が, 今回, この方法をヒト正常肝および硬変肝に適用して, 肝組織FNの性質を明らかにしょうとした. 〔材料および方法〕肝組織を0. 1M食塩および各種プロティナーゼインヒビターを含む0.05M Tris-HCI緩衝液A(pH7.5)でホモジナイズ後, 遠心分離して得られる沈渣を, 緩衝液Aで二度洗浄し, 次いで4M尿素を含む緩衝液Aでくり返し抽出した. 抽出FN量は, 抗ヒト血漿FN抗体2)を用いるロケット免疫電気泳動法で定量した. 酵素抗体法には, 市販の抗ヒト血漿FN抗体(和光純薬)およびモノクロナール抗体(ベセスダリサーチ社)も用いた. コラーゲン量は, 組織のアルカリ抽出残渣を熱水中でゼラチン化し, ヒドロキシプロリン量をアミノ酸分析計で求めて算出した. |
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ISSN: | 0916-572X |