腺様嚢胞癌の基底膜ならびに間質成分の特性

唾液腺に発生する腺様嚢胞癌は, 胞巣内に多数の偽嚢胞を有し, cribriform(節状)と形容される独特の組織像を呈することで知られる. 本腫瘍の基底膜と間質成分の特性を組織化学的手法を用いて検索した. 〔材料および方法〕13例の唾液腺腺様嚢胞癌を用い, ホルマリンまたはエタノール:酢酸固定後のパラフィン切片について, 基底膜と関連の深い糖蛋白質であるラミニン, フィブロネクチン1)及び線維化に重要な役割を演ずる血液凝固第XIII因子(F-XIII)2)の組織内における分布を間接酵素抗体法により検索した. またアルシアン青染色, 特異的ムコ多糖分解酵素を用いた消化試験によりGAGの組成と分布...

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Veröffentlicht in:結合組織 1985, Vol.16 (3), p.190-191
Hauptverfasser: 土井田誠, 中島伸夫, 祖父江三津子, 築舘一男, 赤尾清剛, 竹内純
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:唾液腺に発生する腺様嚢胞癌は, 胞巣内に多数の偽嚢胞を有し, cribriform(節状)と形容される独特の組織像を呈することで知られる. 本腫瘍の基底膜と間質成分の特性を組織化学的手法を用いて検索した. 〔材料および方法〕13例の唾液腺腺様嚢胞癌を用い, ホルマリンまたはエタノール:酢酸固定後のパラフィン切片について, 基底膜と関連の深い糖蛋白質であるラミニン, フィブロネクチン1)及び線維化に重要な役割を演ずる血液凝固第XIII因子(F-XIII)2)の組織内における分布を間接酵素抗体法により検索した. またアルシアン青染色, 特異的ムコ多糖分解酵素を用いた消化試験によりGAGの組成と分布を組織化学的に観察した.
ISSN:0916-572X