最近20年間におけるアミロイドーシス教室例の臨床的, 統計的観察

皮膚アミロイドーシス(皮膚ア症)の患者数が増加し始めているので, 最近20年間における本症の教室例1)について年次的推移, 年齢, 性, 発生部位, 病型及び病理組織学的所見について臨床的, 統計的に観察すると共に一部の症例ではリポ蛋白異常の面から検討した. 〔対象及び方法〕昭和38年4月から同57年12月までの20年間において山口大学皮膚科を受診し, 病理組織化学的検索の結果, 皮膚ア症と診断された30例を対象とした. これらについて年度別患者数およびその外来患者総数に対する頻度の推移, 性差また年齢層別, 病型別患者数を統計的に検討するとともに一部症例に関するリポ蛋白分析の結果を各病型別に...

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Veröffentlicht in:結合組織 1985, Vol.16 (3), p.178-179
Hauptverfasser: 麻上千鳥, 西岡和恵, 藤田英輔
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:皮膚アミロイドーシス(皮膚ア症)の患者数が増加し始めているので, 最近20年間における本症の教室例1)について年次的推移, 年齢, 性, 発生部位, 病型及び病理組織学的所見について臨床的, 統計的に観察すると共に一部の症例ではリポ蛋白異常の面から検討した. 〔対象及び方法〕昭和38年4月から同57年12月までの20年間において山口大学皮膚科を受診し, 病理組織化学的検索の結果, 皮膚ア症と診断された30例を対象とした. これらについて年度別患者数およびその外来患者総数に対する頻度の推移, 性差また年齢層別, 病型別患者数を統計的に検討するとともに一部症例に関するリポ蛋白分析の結果を各病型別に検討した. 血清リポ蛋白PAG電気泳動法による分析は和田ら2)の方法に従った. 病型分類はlichen amyloidosis(P型), macular amyloidosis(M型), maculopapular amyloidosis(MP型)及びamyloidosis cutis nodularis atrophicans(ACNA)の4型とした.
ISSN:0916-572X