スキルス胃癌における線維形成機序に関する組織学的・組織化学的検討

我々はスキルス胃癌にみられる高度な線維形成の機序の解明を目的として, 癌組織各部位について, 癌細胞浸潤とfibrosisの拡がりの範囲の比較および癌細胞と間質のグリコサミノグリカン(GAG)の性状・分布について検討した. 〔材料および方法〕手術的に切除された30例のスキルス胃癌について, 切除標本を1%CPC加ホルマリン固定後, 癌巣を通る胃の長軸に平行な切り出しを行い, HE標本により粘膜下層における癌先進部111ヶ所について, 癌細胞浸潤とfibrosisの拡がりの範囲を比較検討した. 一方, ヒアルロニダーゼ, コンドロイチナーゼABC処理後のアルシアン青染色性の低下から各種GAGの癌...

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Veröffentlicht in:結合組織 1985, Vol.16 (3), p.162-163
Hauptverfasser: 川瀬恭平, 三浦馥, 近藤成彦, 岩瀬克己, 宮川秀一, 稲垣喜治, 高村公範
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々はスキルス胃癌にみられる高度な線維形成の機序の解明を目的として, 癌組織各部位について, 癌細胞浸潤とfibrosisの拡がりの範囲の比較および癌細胞と間質のグリコサミノグリカン(GAG)の性状・分布について検討した. 〔材料および方法〕手術的に切除された30例のスキルス胃癌について, 切除標本を1%CPC加ホルマリン固定後, 癌巣を通る胃の長軸に平行な切り出しを行い, HE標本により粘膜下層における癌先進部111ヶ所について, 癌細胞浸潤とfibrosisの拡がりの範囲を比較検討した. 一方, ヒアルロニダーゼ, コンドロイチナーゼABC処理後のアルシアン青染色性の低下から各種GAGの癌組織内の分布・性状を酵素組織化学的に検討した.
ISSN:0916-572X