ラットにおける実験的骨形成におよぼすアジュバント投与の影響
骨組織形成機序解明のため, 分子, 細胞, 組織各レベルで多くの研究が行われているが, 未だ不明な点が多い. Reddiらは骨基質の同系成熟ラットヘの移植局所において, 胎生期における肢原基よりの骨形成過程に類似した形態変化を観察した1-3). 一方, 慢性関節リウマチについて, 関節病変の検索のほか, 免疫学的研究, II型コラーゲン誘導の実験的関節炎の発生など, 多方面から研究が進められている. われわれは, 骨基質移植による内軟骨性骨形成に対し, adjuvant投与がいかなる影響を及ぼすかを組織学的に検討した. 〔材料および方法〕骨基質の調製および移植:Reddiらの方法1)により約2...
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Veröffentlicht in: | 結合組織 1984, Vol.15 (3), p.142-143 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 骨組織形成機序解明のため, 分子, 細胞, 組織各レベルで多くの研究が行われているが, 未だ不明な点が多い. Reddiらは骨基質の同系成熟ラットヘの移植局所において, 胎生期における肢原基よりの骨形成過程に類似した形態変化を観察した1-3). 一方, 慢性関節リウマチについて, 関節病変の検索のほか, 免疫学的研究, II型コラーゲン誘導の実験的関節炎の発生など, 多方面から研究が進められている. われわれは, 骨基質移植による内軟骨性骨形成に対し, adjuvant投与がいかなる影響を及ぼすかを組織学的に検討した. 〔材料および方法〕骨基質の調製および移植:Reddiらの方法1)により約200gのWistar系ラット長幹骨より骨基質を調製し, 同系ラット(8週齢又は11週齢)の胸部および腹部皮下に移植した. (Adjuvant関節炎の発症:細砕したヒト型結核死菌を流動パラフィン(Uvasol:Merck)に混ぜ(3mg/ml), その0.1mlをラット右後肢foot padに注射し発症させた. 組織学的観察:HE, alcian blue, fibrin染色, 一部alkaline phosphatase染色および通常の電顕用固定, 包埋を行なって組織を観察した. |
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ISSN: | 0916-572X |