ウサギ子宮の硫酸化複合糖質の生合成

子宮の硫酸化複合糖質は, 女性ホルモンにより調節されている事が知られている1). 我々はウサギ子宮内膜における複合糖質の硫酸化が, エストロゲン処理で促進され, プロゲステロンはその効果を対照レベルまで下げる事を明らかにしてきた2,3). 今回はエストロゲン処理ウサギから得られた子宮の硫酸化複合糖質の動態を検討した. 〔材料および方法〕雌ウサギに50μgのエストラジオールを3日間投与後, 子宮を無菌的に取出した. 縦に開き, イーグル培地中, 100μCiの^^35 S硫酸と6時間インキュベートした. 次いで培地から10%TCA沈殿を得てプロナーゼ消化後セファデックスG50で脱塩し, 粗複合糖...

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Veröffentlicht in:結合組織 1984, Vol.15 (3), p.134-135
Hauptverfasser: 宗像浩, 伊勢村護, 吉沢善作
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:子宮の硫酸化複合糖質は, 女性ホルモンにより調節されている事が知られている1). 我々はウサギ子宮内膜における複合糖質の硫酸化が, エストロゲン処理で促進され, プロゲステロンはその効果を対照レベルまで下げる事を明らかにしてきた2,3). 今回はエストロゲン処理ウサギから得られた子宮の硫酸化複合糖質の動態を検討した. 〔材料および方法〕雌ウサギに50μgのエストラジオールを3日間投与後, 子宮を無菌的に取出した. 縦に開き, イーグル培地中, 100μCiの^^35 S硫酸と6時間インキュベートした. 次いで培地から10%TCA沈殿を得てプロナーゼ消化後セファデックスG50で脱塩し, 粗複合糖質画分を得た. 一方, 子宮組織は, 100倍量の5mM EDTAでホモジェナイズし, 可溶画分と不溶画分に分け, 前者は透析, 凍結乾燥, 後者はプロナーゼ消化によりそれぞれの複合糖質画分を得た. これらの各複合糖質画分をDEAEセファデックスA25カラムを用い, 食塩による段階的溶出法で分画した. 次いで放射活性の高い画分を亜硝酸処理, コンドロイチナーゼAC消化とセファデックスG50によるゲルろ過を組合わせて分析した. またセルロースアセテート膜による二次元電気泳動による分析も行なった.
ISSN:0916-572X