コラーゲン分子種によるコラーゲン分解の差異

間質型コラーゲンと膜型コラーゲンに働くコラゲナーゼが異なることが見出され, また前者に働くコラゲナーゼにおいても, 基質コラーゲンの動物種や組織・細胞などの違いによってその作用動態が異なることが知られつつある1). 今回, 我々のウサギ大腸組織培養液中のコラゲナーゼも間質型コラーゲンのみを分解することが明らかとなった. 〔材料および方法〕コラーゲン:IおよびIII型はWistar系雄ラットの真皮より中性塩で抽出し, 塩析により分離精製した. II型はウシ胎児関節軟骨よりペプシン消化により抽出し, 塩析後DEAE-セルロースクロマトグラフィーにより精製した. IV型はWistar系雄ラットの腎臓...

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Veröffentlicht in:結合組織 1983, Vol.14 (3), p.120-121
Hauptverfasser: 小山田郁子, 北岡光彦, 荒木長太郎, 吉岡秀克, 宇宿源太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:間質型コラーゲンと膜型コラーゲンに働くコラゲナーゼが異なることが見出され, また前者に働くコラゲナーゼにおいても, 基質コラーゲンの動物種や組織・細胞などの違いによってその作用動態が異なることが知られつつある1). 今回, 我々のウサギ大腸組織培養液中のコラゲナーゼも間質型コラーゲンのみを分解することが明らかとなった. 〔材料および方法〕コラーゲン:IおよびIII型はWistar系雄ラットの真皮より中性塩で抽出し, 塩析により分離精製した. II型はウシ胎児関節軟骨よりペプシン消化により抽出し, 塩析後DEAE-セルロースクロマトグラフィーにより精製した. IV型はWistar系雄ラットの腎臓より, V型はヒト胎盤より, 各々ペプシン消化により抽出し, 塩析により分離精製した. コラゲナーゼ:ウサギ大腸組織の培養液を硫安分画ゲルろ過により精製した2).
ISSN:0916-572X