肝細胞初代培養系におけるコラーゲン線維形成

肝小葉内では, 細網ないしコラーゲン線維はDisse腔に網目を形成し, 肝実質の支持組織として存在する. 従来, コラーゲン(I, III型)は線維芽細胞などの間葉系細胞によって合成されると考えられ, 肝臓では類洞周囲細胞がこれらの線維を形成すると推測されてきた. しかし, 最近, ラット肝由来上皮細胞で, さらに肝細胞初代培養系でも生化学的にコラーゲン合成が確認され1), 肝細胞のコラーゲン合成への関与が明らかにされつつある. そこで, 肝細胞初代培養系を用いて, 形態学的に肝細胞のコラーゲン形成能と形成過程を明らかにすることを試みた....

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Veröffentlicht in:結合組織 1982, Vol.13 (4), p.215-216
Hauptverfasser: 矢嶋俊彦, 久米川正好, 平松正彦, 畠山桂子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:肝小葉内では, 細網ないしコラーゲン線維はDisse腔に網目を形成し, 肝実質の支持組織として存在する. 従来, コラーゲン(I, III型)は線維芽細胞などの間葉系細胞によって合成されると考えられ, 肝臓では類洞周囲細胞がこれらの線維を形成すると推測されてきた. しかし, 最近, ラット肝由来上皮細胞で, さらに肝細胞初代培養系でも生化学的にコラーゲン合成が確認され1), 肝細胞のコラーゲン合成への関与が明らかにされつつある. そこで, 肝細胞初代培養系を用いて, 形態学的に肝細胞のコラーゲン形成能と形成過程を明らかにすることを試みた.
ISSN:0916-572X