動脈壁平滑筋細胞基底膜の形成および消失過程の電顕的観察
動脈の中膜平滑筋細胞基底膜(MSMC-BM)に関し, われわれは, ラット大動脈の胎生発生における形成過程と, ヒト筋型動脈MSMCの内膜への逸脱に続くBMの消失過程を電顕的に観察した. 今日, BMの構造と機能についての形態学的アプローチは, 免疫組織学1,2), 電顕, 電顕組織化学3,4)などの手法により種々試みられ, 多数の報告がなされているが, 今回われわれが提示し得るものは, 単に通常の電顕的手法による成績にすぎない. しかし, MSMC-BMの形成・消失を経時的に観察した報告は少いと思われるので, 細胞形態および細胞間基質物質との関連を考慮しながら所見を述べ, 若干の考察を加えて...
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Veröffentlicht in: | 結合組織 1981, Vol.13 (1), p.27-32 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 動脈の中膜平滑筋細胞基底膜(MSMC-BM)に関し, われわれは, ラット大動脈の胎生発生における形成過程と, ヒト筋型動脈MSMCの内膜への逸脱に続くBMの消失過程を電顕的に観察した. 今日, BMの構造と機能についての形態学的アプローチは, 免疫組織学1,2), 電顕, 電顕組織化学3,4)などの手法により種々試みられ, 多数の報告がなされているが, 今回われわれが提示し得るものは, 単に通常の電顕的手法による成績にすぎない. しかし, MSMC-BMの形成・消失を経時的に観察した報告は少いと思われるので, 細胞形態および細胞間基質物質との関連を考慮しながら所見を述べ, 若干の考察を加えてみたい. |
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ISSN: | 0916-572X |