実験的黄色腫組織におけるコレステロール生合成とエステル化

黄色腫とは, 真皮結合織のscavenger cellである組織球がコレステロールエステルを蓄積して泡沫細胞化することにより出現すると考えられている1). 我々2)は家兎皮内に高分子デキストラン硫酸(SDS)を局注するとその部位に組織球が浸潤し, ひいてはその組織球が泡沫細胞化するが, この際, 高コレステロール食で餌育した高コレステロール血症家兎(HCR)の局注部ではコレステロール(特にエステル型)の蓄積が著明であるが, 普通の飼料で飼育した正脂血家兎(NLR)ではコレステロールの蓄積がほとんど認められないことを観察し, この病変を黄色腫の実験モデルとして適当であると考えた....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:結合組織 1981, Vol.12 (4), p.182-182
Hauptverfasser: 小玉肇, 長尾洋, 荒川謙三, 多田譲治, 野原望
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:黄色腫とは, 真皮結合織のscavenger cellである組織球がコレステロールエステルを蓄積して泡沫細胞化することにより出現すると考えられている1). 我々2)は家兎皮内に高分子デキストラン硫酸(SDS)を局注するとその部位に組織球が浸潤し, ひいてはその組織球が泡沫細胞化するが, この際, 高コレステロール食で餌育した高コレステロール血症家兎(HCR)の局注部ではコレステロール(特にエステル型)の蓄積が著明であるが, 普通の飼料で飼育した正脂血家兎(NLR)ではコレステロールの蓄積がほとんど認められないことを観察し, この病変を黄色腫の実験モデルとして適当であると考えた.
ISSN:0916-572X