脊椎椎間板石灰化における結晶成分の微細構造

脊椎椎間板の石灰化は種々の病態で観察されるが, このような椎間板あるいは関節軟骨などの結合織における石灰化はその変性との関連で興味深い. 特に脊椎椎間板においては変性, 加齢などの問題や, 急性腰痛症の病因の一つとも考えられ, 注目されてきている. 今回我々は, 主に老人の椎間板における石灰化の微細構造を観察し, 特に石灰沈着と変性との関連について検討を加えたので報告する. 〔材料および方法〕病理解剖体より第4-5腰椎椎間板を上下椎体と共に計18体採取した. 年齢は48歳から93歳(平均70歳)で, レ線撮影後, 高速切断機にて矢状面で薄切し, 軟レ線観察, 光顕および走査電顕による観察を行な...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:結合組織 1981, Vol.12 (4), p.177-177
Hauptverfasser: 橋詰博行, 井上一, 周鉅文, 田辺剛造
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脊椎椎間板の石灰化は種々の病態で観察されるが, このような椎間板あるいは関節軟骨などの結合織における石灰化はその変性との関連で興味深い. 特に脊椎椎間板においては変性, 加齢などの問題や, 急性腰痛症の病因の一つとも考えられ, 注目されてきている. 今回我々は, 主に老人の椎間板における石灰化の微細構造を観察し, 特に石灰沈着と変性との関連について検討を加えたので報告する. 〔材料および方法〕病理解剖体より第4-5腰椎椎間板を上下椎体と共に計18体採取した. 年齢は48歳から93歳(平均70歳)で, レ線撮影後, 高速切断機にて矢状面で薄切し, 軟レ線観察, 光顕および走査電顕による観察を行なった.
ISSN:0916-572X