汎発性鞏皮症患者尿中に認められる皮膚硬化惹起ムコ多糖のその後の検討
さきに, 汎発性鞏皮症患者尿中より鞏皮症様病変惹起ムコ多糖画分の部分精製と構造の推定を行った1). その特徴は, N-sulfateを含むヘパラン硫酸様ムコ多糖であり, 従来のヘパラン硫酸に比し, total sulfateが異常に高値を示した. 今回の検索では, high sulfateは何に起因するか, 構造的にヘパラン硫酸と言えるかについて, 以下の方法で検討した. 〔方法〕試料の精製は, これまで報告した方法1)に従った. 今回検討した試料は, 鞏皮症様病変惹起能の認められるDowex 1-X2の0.5MNaCl, DEAE Seph. A-25の1.0M NaCl in 0.01N...
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Veröffentlicht in: | 結合組織 1980, Vol.11 (4), p.152-152 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | さきに, 汎発性鞏皮症患者尿中より鞏皮症様病変惹起ムコ多糖画分の部分精製と構造の推定を行った1). その特徴は, N-sulfateを含むヘパラン硫酸様ムコ多糖であり, 従来のヘパラン硫酸に比し, total sulfateが異常に高値を示した. 今回の検索では, high sulfateは何に起因するか, 構造的にヘパラン硫酸と言えるかについて, 以下の方法で検討した. 〔方法〕試料の精製は, これまで報告した方法1)に従った. 今回検討した試料は, 鞏皮症様病変惹起能の認められるDowex 1-X2の0.5MNaCl, DEAE Seph. A-25の1.0M NaCl in 0.01N HCl画分である, (1)ゲルろ過, 水を溶媒とし, Seph. G-50(fine, 0.9×55cm)カラムで分画し, 得られた2画分(α, β)について化学組成を検討した. また各画分の鞏皮症惹起能を検討するため, 先の報告と同様, DD-N系マウス, 雄20gの背部皮下に, 1回3.2μg(ウロン酸量)を10日間連続注射し, 12日目に屠殺し, 組織学的に観察した. (2)亜硝酸酸化Geraldの記載2)に準じ, 1N HClと20%n-butyl nitrite in EtOHとの混合液(1:1)に, 等量の試料水溶液を加え, 2時間室温振盪後, (1)と同様にSeph. G-50カラムにかけた. 溶媒は0.1N ammonium acetate in 20%EtOHを用いた. |
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ISSN: | 0916-572X |